| 覆面作家企画3冬感想Cブロック |
覆面作家企画3冬Cブロック感想です。相変わらずネタバレなのです。
C-01 毒 最初に浮かんだのはワンピースのサンジでしたね。コックである自分は正義とか悪とか関係ない。腹をすかせているやつがいるから食べさせる。それがコック。 チタも政治とか分からなくても、腹を空かせているかどうかは分かる。 人間の生理的欲求の前に思想とかそこらへんはなくなるわけだ。 そしてまあ、ラスト。ちょっと涙でました……。なんか、色々手に入れて。何をなくしたのか。 タイトルの毒の意味。それを感じたらしんみりしてしまいました。
C-02 舞夜空(まいよぞら) これはもうシンプルでしたね。書いたらネタバレもいいところですが。 もう少し書いて欲しかったなーとも思います。こういう雰囲気好きなので。
C-03 ジンニーと魔法の絨毯 売られてきた割にはやけに元気なルゥルゥですね。何度も脱走しようとして掴まったけど五体満足ってことはスルタンも地味に好きなのかしらんと最初は思ってましたよ。 それにしてもルゥルゥ可愛いな。嫁に欲しいです。 あー、やっぱりそういう関係だったのですね。スルタン微笑ましすぎるだろ! これはシリーズで数話読みたいですね。
C-04 起源の探査 いつも読みながら途中で感想書いているのですが、これは最後まで一気に読んでしまいました。会話文が多いからかテンポよく最後まで進みました。確かに僕らが生きているよりも遥か遠い未来から僕らの地球を見ると、いろいろと変わるんでしょう。呼び方が。 そう、これって呼び方変わってるだけで僕らが見ている景色と同じなんだよなと。それに気づくと中々言葉の妙ですね。
C-05 クウジュ 空樹と空呪。一文字違うだけで全然違うような意味となる。 きっと、最初母親は空に向かって伸びる大きな樹のように育って欲しいと思ってこの名前をつけたに違いない。でも、自分の子供がおかしな力を持っていると知って、子供を売った。そして、クウジュは死んでいく。徐々に、徐々に死んでいく。 誰も彼も心から笑わない。無理矢理笑わされている空樹と、表面だけの笑顔の職員。同じ笑顔なのにどちらも底冷えするような、気持ち悪さを感じせた。 最後の言葉が、とてつもなく皮肉だ。
C-06 ボクらの、冒険前夜。 ああ、切ない。他のブロックに決戦前夜な話があったけれど、これはとても寂しい。 誰もいなくなって、空の彼方に連れられていったみんなの場所へ行こうとする二人。何も起こらないだろうとわかっていても、何かが起こることを期待してそうな雰囲気がもうね、駄目でした。 おろろーん
C-07 鏡よ鏡 いきなり超怖いんですが(がくぶる) そしてその後でいきなりあっまーい! 砂糖五倍ワッフルより甘いよ〜。そういえばスピードワゴン最近見ないなぁ。 先輩にお弁当箱とか凄まじくいいですよね! もう読んでるだけで赤面真っ盛りです! そして、過去の傷が癒えていく様がいい。けっして永遠にあるわけじゃないんだけれど、傷を癒すのはやっぱり王子様でしょう! 偽りの自分から本当の自分へ。鏡の自分も満足して逝くだろう。
C-08 Deserter's 45 minutes 飛行機モノと幽霊が混ざった良質作品。語り手の口調が適度に砕けていて僕は好きですね。 幽霊飛行機。その中で交わされる会話。 誰も真実を知らない二人はきっと光に向けて帰って行ったんだろうな。
C-09 私と私の黒のこと 最初、なんか人間じゃないものなんだろうか? と思っていたんですが。 で、最後まで読んでも何なのか理解できなかった。 そこでふと天啓。もしかしてこの主人公、目が見えないのか! 他の人の感想を読んでみるとそう書いている人もいて、ああなるほどと。 目の前に広がる黒を空というようにした主人公。きっとこれからも生きていけるな。
C-10 てるてる坊主の気持ち これは良作だったと思う。 個人的に一番のお気に入りは「カンナムフィアくん」でした。メタファーがうんたら。 そしてまだ幼い智沙の暴走は最近に通じるものがあるなと感じました。きっとこれがエスカレートしていくと「ひぐらしのなく頃に」のせいにして殺人を犯すんでしょう。 でもそんな状態から立ち直ったのはてるてるくん達のおかげというより、やっぱり彼女自身の力でしょう。僕はてるてる君達は彼女が作り出した存在だろうと思っています。彼女の世界の住人達。 でも、だからこそ二人三脚で回復できた。こういうのは大事だと思いますね。
C-11 ふりさけ見れば春日なる 書きなれてるなーという書き手さんですね。熟練度は数段上の気がします。 方言が読むのに苦痛じゃない程度に、人柄を上手くあらわして使ってます。 あと僕にはなかなかきつい話。恋人と一勝の連れ添いは違うって最近結婚した友人も言ってました。僕も今の彼女さんと結婚したいとは思っていますが、はたしてふさわしい男になっているだろうか。そんなわけで彼氏のほうに感情移入して読んでましたw
C-12 三つ葉 全て無くした人の不思議な一夜 寂しさを紛らわす遊女 うん。最後はけして大団円、というわけじゃないけれどこれはこれで一つの幸せの形。彼らが選んだ、ずっと幸せでい続けるためのスタンスなんだろう。 離れて見えるものがある。離れていなければなくしてしまうものもある。 結局必要だったのは、そういうことを気づく心の余裕だったんだろうなと思った。
さて、好きな話上三つー
1位:C-01 毒 うん。やっぱりこれが一番好きでした。毒、の使い方にしびれましたし。 2位:C-07 鏡よ鏡 べりーすとろべりぃ! 3位:C-10 てるてる坊主の気持ち 良作だったと思う、と言っておきながら三位。他二つがやっぱり好みのベクトルが強かったです。
さて、あとは自分のブロックを読んで感想をまとめておきますの。
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