ゲイオスは足を下ろす。ユーレは彼の身体を包みこむのと前後して、発せられる圧力が強くなっていった何かを視認出来ないまま後ろに向けて斬撃を放った。これで、真正面から打ち合えるはずだった。ユーレは耳の中に入る地鳴りに顔をしかめたが、実際のものなのか恐怖が錯覚させるのか分からない。(たとえ実在しなくても……そう感じさせるほどの……力!) ユーレは彼の顔を見上げ、落ちてくる視線を受け止める。黒い布が彼の身体を包みこむのと前後して、両腕を防御すると共に筋力を高めた。
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